黒馬:インプレスってね、父親がキズナで同じ佐々木厩舎にいるんだよ。父親そっくりの勝負服を着てて、すごい体力でデビューから注目を浴びてたんだよ。
雷馬: でもエリカ賞のレース中に足を滑らせて怪我して、休養しなきゃいけなくなっちゃったんだよね。アザレア賞で復帰したけど、その後は熱が出てしまって秋まで休まなきゃいけなくなったんだよ。
黒馬: それで秋の最初のレース、木曽川特別では5着だったんだって。菊花賞にも出たかったけど、残念なことに抽選からはずれちゃったんだよね。
雷馬: そうなんだ。でも不運があったけど、それでも素質ある馬は頑張って結果を残すんだよね。兵庫特別ではすごく鮮やかに勝って、尼崎Sでもすごい末脚を見せたんだよ。
黒馬: 尼崎Sって、超スローペースだったけど最後の直線でまとめて差し切ったんだよね。阪神コースではめずらしいタイムだったみたいで、「菊花賞に出てたら…」って声もあったんだって。
雷馬: 佐々木調教師も驚いてたみたいで、「本当に良くなるのは翌年以降だろうと思ってたから、競馬を覚えて成長してくればもっと楽しみな馬になると思ったよ」と言ってたんだって。
黒馬: でもその後の成績はちょっと振るわなかったみたいだね。でも師は「能力の限界じゃないよ。馬場や展開が合わなかったりしてたけど、チャンスはあると思う」と言ってたみたい。
雷馬: それで今は障害練習も取り入れてるみたいで、「体を起こせるようになって、効果は感じられるよ」と言ってるんだって。次はワンターンの二千メートルのレースだから、楽しみだって。
黒馬: そうなんだ。佐々木師は復活のVを予言してるみたいだね。もし幻の菊花賞馬の復活があるなら、今のタイミングしかないって言ってるよ。