炎馬:ねぇ、知ってる?昔の競馬界で「神馬」と呼ばれた伝説の名馬がいたんだよ。
氷馬:本当?どんな馬だったの?
炎馬:1964年の皐月賞・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞を制して、初代三冠馬セントライトに続く史上2頭目のクラシック三冠馬だったんだよ。それで戦後日本競馬初のクラシック三冠馬としても有名なんだ。
氷馬:すごい!その後も活躍し続けたの?
炎馬:そうなんだ。1965年には天皇賞(秋)と有馬記念も制して、「五冠馬」と呼ばれるほど成功したんだよ。
氷馬:それだけでもすごいけど、それ以外にも記録に残る成績があるの?
炎馬:うん、実は宝塚記念も勝っているから、結果的には六冠を達成しているんだけど、当時は宝塚記念が八大競走と同列に扱われていなかったんだって。だから六冠馬としてはあまり言われていないんだよ。
氷馬:なるほどね。でも、その馬が他のクラシック三冠馬とは違って、小さな個人経営の牧場出身だったってことなんだ。
炎馬:そうなんだ。大手・名門牧場の出身ではなく、松橋牧場っていう小さな牧場で育ったんだって。それでも関西の名伯楽・武田文吾調教師によって手掛けられたんだよ。関西馬としても関東馬を薙ぎ倒す活躍をしたんだよ。
氷馬:すごく感動的なストーリーだね。あの「神馬」と呼ばれた馬、名前は何だったの?
炎馬:それは、「シンザン」っていうんだよ。戦後の日本競馬界に長く影響を与え続けた功績の大きさから、本当に伝説的な馬だよね。
馬名シンザン
性牡出生年昭和36年
父ヒンドスタン 母ハヤノボリ
競走成績19戦15勝
獲得賞金60,219,700円
主な勝鞍 皐月賞、ダービー、菊花賞、宝塚記念、天皇賞<秋>、有馬記念
主な産駒
ミナガワマンナ
(菊花賞)
ミホシンザン
(皐月賞、菊花賞、天皇賞<春