ルメール騎手が「フランス馬の方が瞬発力が良い。日本馬はジワジワ」と発言しましたが、これはかなり核心を突いた指摘です。日本では3ハロンの瞬発力を重視する傾向が強すぎるという点が問題かもしれません。
日本の「瞬発力」は、軽くて固い馬場が前提となっているため、欧州の競馬とは違うものです。欧州では、スローペースから一気に末脚を爆発させる競馬が主流で、これを瞬発力と言うならば、確かに欧州の馬の方が優れているでしょう。
凱旋門賞でも、日本馬はこの瞬発力で劣る印象があり、調教方法を変えることで改善できる可能性もあります。
実際、日本の馬が欧州でレースをすると、直線を迎える前にすでにスタミナ切れを起こしてしまい、瞬発力を発揮する余裕がないのではないかと感じます。
日本競馬はアメリカと欧州のスタイルをミックスしたものですが、悪く言えば中途半端なスタイルとも言えます。これが瞬発力の差として現れているのかもしれません。
