
東京競馬場で行われた天皇賞・秋は、3歳馬マスカレードボールの勝利で幕を閉じたが、その中で一際目を引いたのがシランケドの末脚だった。
最後方からの競馬となり、直線では大外を回るロスの多い展開。それでも上がり3ハロン「31秒7」という驚異的なタイムを叩き出し、見る者を唸らせた。
この超スローな流れの中で、あの位置からここまでの脚を使えるのはまさに天賦の才。
“府中史上最速クラス”とも言える数字でありながら、届かずに敗れる結果となったのは、展開とポジションの差がすべてだったと言えるだろう。
勝負を分けたのは騎手の判断か、それとも運命のいたずらか。
タバルとの究極の上がり勝負は、天皇賞のもうひとつの見どころとして記憶に残る一戦となった。