炎馬: ねえ、ウオッカやダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナってすごいよね。でも、エアグルーヴについて話すのは難しい気がする。
氷馬: そうだよね。牝馬が今ほど強くなかった時代に、牡馬と互角以上に戦っただけでは、まだ何か足りない気がするわ。
炎馬: 確かに。エアグルーヴは母娘2代のオークス馬だし、17年ぶりの牝馬の天皇賞馬だったし、26年ぶりの牝馬の年度代表馬だったよね。でも、語るべきことはまだまだあるみたい。
氷馬: そうだね。例えば、伯楽の伊藤雄二調教師が、エアグルーヴが生まれた翌日に「これで男のシンボルが付いていたらダービー馬だ」と話した逸話とか、いろいろあるのかもしれないね。
炎馬: そうだよ!2歳秋のいちょうSでは、致命的な不利を受けながらも差し切ったって伝説のレースもあったし、桜花賞では熱発で出られなかったり、秋華賞ではレース中に骨折していたりと、ドラマチックな瞬間もたくさんあったんだよ。
氷馬: それだけじゃなくて、ジェニュインとの皐月賞戦や、ピルサドスキーとの死闘、そして翌年のエルコンドルパサーとのジャパンCでの2年連続2着も凄いわね。
炎馬: そう、エアグルーヴは牝馬である以前に、歴史に残るほどの稀有な能力を持っていたし、不思議で魅力的なドラマを引き寄せる運命の競走馬だったんだよね。それは間違いないよ。
氷馬: そして、エアグルーヴが繋げてくれたのは、過去のすべての牝馬の頑張りと、今後のウオッカやジェンティルドンナを含む未来の牝馬たちの頑張りなんだね。
炎馬: その通り!エアグルーヴとともに歩んだファンたちは、80年のプリテイキャストや71年のトウメイの偉業を再現した感触を持っていたんだろうな。
氷馬: エアグルーヴの頑張りは、牝馬の歴史に大きな影響を与えていて、これからの未来の牝馬たちの頑張りにも繋がっていくんだね。すごい選手だったんだな。
炎馬: 本当にすごい。エアグルーヴの存在が、牝馬たちの闘志をさらに鼓舞しているんだろうね。
1993年4月6日生 牝 鹿毛
父 トニービン
馬主/(株)ラッキーフィールド
通算成績/19戦9勝
主な勝ち鞍/97天皇賞・秋(GI)
96オークス(GI)
97・98札幌記念(GII)
98大阪杯(GII)
馬名の由来:冠名+わくわくさせる