炎馬: クロフネってね、GIタイトルはNHKマイルカップとジャパンカップダートだけだけど、その二戦だけで歴史に名前を刻んじゃったんだよ。
氷馬: すごいよね！３歳の春にアメリカ産のクロフネが毎日杯とNHKマイルカップを制覇し、ダービーでも5着に入ったんだって。秋は天皇賞を目標にしてたけど、外国産馬が2頭しか出られなかったからダートGIIIの武蔵野ステークスに出走したんだよね。それで凄い加速でゴールまで突っ走って、着差9馬身の大差をつけて勝ったんだって。
炎馬: すごいね！そしてジャパンカップダートでも外国馬を含む5頭の出走相手を抑えて、またしても独走して勝ったんだよね。タイムも大記録を更新したって聞いたよ。
氷馬: でもその後、浅屈腱炎を発症して、引退しちゃったんだよね。ドバイワールドカップ参戦を含め、オールラウンダーとしての明るい未来が待っていたのに…残念だね。
炎馬: 本当にね…クロフネのふたつのレコード、いつか更新される日が来るのかな。でも、それまでの素晴らしい記録を持つクロフネを目撃した01年の秋を、私たちが自慢し続けようね。
1998年３月31日生 牡 芦毛
父 フレンチデピュティ
母 ブルーアヴェニュー(父 Classic Go Go)
馬主／金子真人氏
調教師／松田国英(栗東)
生産者／Nicholas M.Lotz(米国)
通算成績／10戦６勝
主な勝ち鞍／01ジャパンＣダート(GI)
01ＮＨＫマイルＣ(GI)
01武蔵野Ｓ(GIII)
01毎日杯(GIII)
馬名の由来：2001年から日本ダービーが外国産馬に開放されることにちなみ、江戸時代末に浦賀に来航したペリー率いるアメリカ艦隊の蒸気船の通称(黒船)より
